上海大富豪と一緒に働いて学んだお金持ちマインド

オランダ個人事業主

ありがたいことに、中国で4年間働くという経験をしたことがあります。

この時働いた会社は、従業員100人ほどの組織事務所で、海外部門を持っており、私は日本プロジェクト担当として雇用されました。

そして働き始めて初めてわかったのですが、ここの社長は中国の大富豪の一人でした。

元同僚の話によると、上海の一等地にある邸宅の庭には川が流れているんだそうです。

上海大富豪と一緒に働いて学んだお金持ちマインド

それまでこういったお金持ちとは全く縁がなく、接触したことさえない人生だったので、これは願ってもない良い機会と、大富豪と庶民はそもそもどこが違うのか、この社長を通じて感じたことを事業経営の観点から書いてみたいと思います。

1. 言葉の最後は必ずThank you

2.大富豪の普段は質素そのもの

3.大富豪は従業員をものすごく大切にする

4. 大富豪は 健康志向が半端ない

5.大富豪の友達は大富豪

6. 大富豪の会社出勤は週の半分、残りは海外旅行

1.言葉の最後は必ずThank you

この社長は、事業家であると同時に投資家でもありました。

私は、この社長が自ら創出・投資した日本プロジェクト担当の日本語ネイティブ従業員という位置づけでした。

そのため、この社長から直接仕事の指示を受けることが多かったのですが、社長は会話の最後に必ず「ありがとう」と言うんです。

例えば、呼ばれて社長室に行くと、「来てくれてありがとう」から始まり、打ち合わせ後「それじゃ頼んだよ、ありがとう」、部屋から出ていく時に「いつもありがとう」という感じです。

私からしてみれば、従業員として雇われているのですから、指示された仕事はやって当たり前、なのにここで感謝されるとは!といった感じでした。

それまでの会社人生で、上司は命令口調で指示を出してくるものという刷り込みが出来上がっていたため、これはもう青天の霹靂でした。

私は中国語はほとんど話せないのですが、社長と中国人の会話を聞いていると、英語の「Please」に当たる「清(チン)」がよく聞こえてきました。

普段から、汚い言葉を使うのではなく、丁寧な言葉を選んで会話をしているようでした。

実は、それまで私が持っていたお金持ちのイメージは、「ふんぞり返って上から目線で威張り散らす」でした(笑)。

まさか大富豪がこんなに気軽に些細な日常に感謝しながら暮らしているとは思ってもおらず、大富豪に対するただの偏見だったんだなと反省しきり。

ところで、これは頭が下がるなと思ったことがもう一つあります。それは、決して人の悪口を言わないこと。

この会社で働いている間、この社長が、他人の悪口や愚痴を言うのを、一度も聞いたことがありませんでいた。

あれだけの人数の従業員を抱えていれば色々な人が居るわけで、愚痴の一つも言いたくなると思うのですが、他人の悪口や愚痴を決して言ったりはしませんでした。

1のまとめ

いつも感謝を口にしている

普段から丁寧な言葉を使う

悪口を言わない

2.大富豪の普段は質素そのもの

大富豪ならさぞかし綺羅びやかな生活をしているんだろうと思いきや、普段は質素そのものです。というか、むしろケチの方かと(笑)。

例えば、提出物を印刷して社長のところに持っていく時は必ず裏紙に印刷して持っていっていました。

社長が必ずその用紙を裏返して裏紙に印刷しているかどうかチェックするからです。

なので、裏紙がなくて新品の紙に印刷してしまった時は、それを裏返してもう一度それに印刷して持っていっていました。

特にブランドものに凝るわけでもなく、服装はいたって普通、唯一バックがビトンで、社長にしては珍しくブランドものなんだと思った記憶があります。

車もずっと同じBMWを自分で運転して出社していました。

一方で、これは出すべきという時のお金の出し方は、さすが大富豪、億単位だったようです。

例えば、会社が入っているビルは、丸ごと1棟自社ビルとして購入済みだと聞きました。上海なので億ではすまないはず。

このビルは、風水で守られていまして、玄関口に中国獅子が鎮座していたり、3階から4階の階段の素材が石から木に変わるなど、いたるところに風水が入っていました。

台湾から有名な風水師を呼び寄せたそうです。

そして不動産に関しては、この自社ビルだけでなく、中国全土で購入し続けているそうです。

普段の質素な服装や生活ぶりだけをみると、まさかこの社長がそんな大富豪だとは誰も気付きません。

お金の使い方を知っていてメリハリを付けれるからこそ、大富豪は大富豪で居続けられるのだと思います。

2のまとめ

消費に当たるものには質素に徹する

ここぞという時はお金を惜しまず使い、それを長期に渡って使用

投資に積極的(特に不動産)

3.大富豪は従業員をものすごく大切にする

会社は上海の郊外、張江高科というハイテクパーク地区にありました。

ここ一帯は開発されたばかりで街も建物も新しく私は大好きだったのですが、一方で、残念なことに交通がやたら不便で、このエリアの会社に努めている人たちは、一番近い地下鉄金地駅から満員バスに乗るくらいしか交通手段がありませんでした。

でも、社長は、自社用マイクロバスを2台購入、運転手を2人雇い、無料で社員の送迎をしてくれていました。(基本的に中国の場合、日本と違って社員の通勤費は会社払いではなく自費払いです。)

そして、ランチは、上海中心部と違い、お店がそんなに選べないからと、会社からお弁当が無料で支給されました。

中国は物価が安いとはいえ、平日のお昼代が全て浮くというのは個人的にとても助かりました。

更に、残業をする従業員は、午後3時頃までに予約を入れておけば、コックさんが夕食を作ってくれます。これも無料です。

地下には、図書館とジムスペースが有り、中国なので一番人気は卓球でしたが(笑)、トレーニングマシンも揃っていました。

とにかく、従業員のための職場環境が素晴らしかったです。

これだけ至れり尽くせりで、そうそう社員が辞めるわけがありません。

元同僚のフィンランド人いわく、「もう20年近くこの会社にいるんだよ。最初来た時、会社は社長と社長の奥さんと、従業員は自分も含めて3人だけだったんだ」そうで、これは極端な例ですが、5年、10年選手がゴロゴロいました。

日本では当たり前のことですが、これは中国では非常に珍しいことなんです。

中国は欧米式でして、従業員は2年ほどで、はい次、はい次と転職を繰り返しスキルアップ・キャリアアップを図ります。

逆に2年以上会社に残っている人は、次に行く能力がないか幹部候補かどちらかだとみなされます。

社会の仕組みが日本と根本的に違います。

ところで、この会社の従業員が2年以内に転職しないからといって能力がないかというとその逆です。

社員はほぼ全員英語がぺらぺらに話せましたし、海外留学経験者が多かったです。

最高の職場環境を提供することで、優秀な人材を囲い込み、長期的に雇用する戦略はさすがだなと思います。

3のまとめ

優秀な人材が自動的に集まる仕組みを作る

優秀な人材が長期的に居続ける仕組みを作る

最高の職場環境を従業員に提供する

4.大富豪は 健康志向が半端ない

社長室に入ると、机の上には漢方製品が並んでいました。

「おや、これは日本語ですね?」と近づいて確認すると、やはり日本のツムラ。

ちなみにツムラは中国で人気があり、ある意味憧れです。

話しは少し飛びますが、せっかく漢方の本場、中国にいるのだからと、漢方医が診察してくれる漢方専門病院に行ってみたことがあります。

そして最後に処方されて出てきたのが、ツムラでした(笑)。

病院側いわく、うちは高品質の日本のツムラを取り扱っている意識の高い病院なんです(エヘン)、ということらしいです。

大富豪は、健康なくして人生を楽しむことはできないという大原則をもちろん熟知しており、健康志向が非常に強く、そのための時間もお金も惜しみなく使います。

かく言ううちの社長もまさにそうで、会社にはコックさんが居ました。

ちなみに、残業で残る時は予約を入れておくと我々従業員もこのコックさんの作った中華料理のお相伴に預かることが出来ました。ものすごく美味しかったです。

そして、冷たい飲み物は体に良くないからと、夏でも温かいお茶しか取っていませんでした。

ジュースを飲んでいるところを見たことはないですし、氷なんて論外です。

とにかく徹底していました。

ところで、この社長の趣味は、ゴルフ、ダイビング、ヨット、瞑想でした。

一ヶ月の半分はこのどれかを海外で楽しんでいたと思います。

もちろん純粋に休暇でという場合もあると思いますが、ここでの趣味の仲間がそのままビジネスに直結しているんだと思います。

ゴルフ、ダイビング、ヨット、瞑想は、どれも中国では瀟洒な趣味でして、一部のお金持ちのみが楽しんでいます。

例えば、日本だと、ゴルフ、テニスをしたことがない日本人の方が少ないんじゃないかと思うくらい国民的スポーツですが、中国だと ゴルフのクラブをみてもなんの道具かわからないのが一般的です。

お金持ちしか手の出せないスポーツを趣味として楽しむことで健康維持につながり、更にはビジネスにもつながる、まさに好循環ですな。

4のまとめ

健康維持のためのお金は惜しまず使う

食事管理が徹底している

趣味をスポーツにすることで健康管理も兼ねれて一石二鳥

5.大富豪の友達は大富豪

私が担当している日本プロジェクトは、この会社の社長自身の事業であり、かつ社長自身がこの事業の投資家でした。

そして投資家は社長以外にも複数いまして、その方々が打ち合わせに会社にいらっしゃる時は、私も同席しました。

その時思ったことは、「大富豪の友達は大富豪なんだな」です。

やはり類は友を呼ぶの言葉通り、全員が大金持ちした。投資家なのですから当たり前なんですけど。

そして、この方々に共通して言えることは、大富豪ほど自然体だということです。

変に虚勢を張ったり、威張ったりということがありません。むしろ、一見無口でおとなしいです。

それでも大富豪には一種独特のオーラがあるというか、この人何か他とは違うなという雰囲気が醸し出されていました。

想像ですけど、これは自信と余裕から来るのではないかという気がします。

逆に、やたら大きな声で忙しなく話をして自分を大きく目立たせようとする人は、えてして大富豪ではなく小金持ちでした。

世間で言われているのとは裏腹に、大富豪は性格の良い人が多いですし、基本的に謙虚です。

そして、私達が想像しているよりも遥かに幸せな人生を過ごしています。

ものすごく幸せなんだと言うと世間から叩かれるので黙っているだけです。

服装や持ち物も、類は友を呼ぶんでしょうか、うちの社長と同じく、欧米のブランド物で固めている人は一度も見たことがありませんでしたし、金のネックレスとか皆無でした。

流行なのか、たまにブレスレットをされている方が複数いまして、でも全て中国産のものでした。

中国のどこどこで取れた石て作ったんだよとか、中国のここにしかない木を加工したものなんだよとかおっしゃっていました(もしかしたらものすごく高価なものだったのかもしれませんが)。

結局、大富豪は、自分と同じ様な大富豪たちだけでチームを組み、慎重に大富豪向けの投資をしているのだと思います。

そのため、誰を仲間に入れるのかに関してもものすごく慎重でしたし、一見さんなどあり得ません。必ず誰かの紹介です。

そして、一度仲間として認めた人に対しては、長期に渡って信頼を築こうとします。

大富豪の場合、投資額が最低億からなので、大胆な攻めの経営と思われがちですが(実際、攻めてるんですけど)、実は誰よりも石橋を叩きます。

5のまとめ

大富豪ほど石橋を叩く

大富豪は友人に大富豪を選ぶ

大富豪はビジネスパートナーに大富豪を選び、投資先に大富豪を選ぶ

大富豪は一緒に投資をするグループを持っている

6.大富豪の会社出勤は週の半分、残りは海外旅行

この会社で働き始めた頃、社長から「これこれの資料を作って下さい」と仕事の指示がメールで来たので、急いで資料を作成した後、社長室に持っていくと、社長室は閉まっていました。

どこの階にいるのかなと「今どこでしょうか?」と電話をすると「ん、今バリ島」と答えが帰ってきて、状況が飲み込めず、「すみません、もう一度、どちらでしょうか?」と聞き返したことがあります。

ちなみにこの時、社長は翌日の午後の会社の会議に間に合うように翌朝バリから帰国し、ちゃっかり出席、夕方からまたバリ島にお戻りになっていました(笑)。

こういうことが度重なり、社長からメールあるいは電話で仕事の指示が来た時は、今どこにいるのか最初に聞くことにしました。

社長は中国国内にいることもありましたが、アジア、ヨーロッパ、アメリカと色々な所から仕事の指示をしてきました。

どうも週の半分しか社長は働いていないらしいと気が付くのにそんなに時間はかかりませんでした。

更に、サマーシーズンになると、欧米式に1ヶ月のバケーションを取って海外に飛びます。

上述記事にも書きましたが、この社長の趣味はゴルフ、ダイビング、ヨット、瞑想です。

ある年の夏は7月から8月にかけて、本格的な瞑想コースに参加するためインドに行き、断食コースもついていたらしくスッキリ痩せて戻ってきました。

ゴルフ、ダイビング、ヨット、瞑想はもともとお金がかかる趣味ですが、どうも趣味にはお金に糸目をつけないスタンスのようでした。

これだけ会社を留守にして大丈夫なんだろうかと最初は思いましたが、ちゃんと、社長が留守にしていても仕事が回る仕組みが既に出来上がっていました。

社長は自分のブレーンとなる幹部を数人確保済みでした。余談ですが、この幹部たちは何故か全員イケメンでした(不思議)。

もちろん、海外旅行が全てプライベートだったわけではないと思います。

このお金のかかる趣味の仲間はやっぱり同じように大富豪なわけで、この閉じられたコミュ二ティーから、一緒に投資をする仲間を見つけたり、投資の情報を手に入れていたんだと思います。

6のまとめ

大富豪になればなるほど働く時間は短くなる

社長がいなくても会社が回る仕組みを作っておく

趣味のお金に糸目をつけない